邦船3社統合について
今日のアンジュ
こんにちは 通関士の村田 博史です。
先日、報道されております日本3大邦船社の合併について
新会社名が発表されました。
日本3大邦船社とは・・・商船三井・日本郵船・川崎汽船 のことです。
その3社が合併して平成30年4月1日からサービスが開始されるのですが
新会社名は「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス」 になるようです。
日刊カーゴの記事でも紹介されていました。(記事 全文抜粋)
↓
てっきり、都市銀行の様にそれぞれの名前を付けて 「三井川崎郵船」とかになると思っていましたので意外なネーミングになりましたね。
まさか、日本3大邦船社が合併するとは思っていませんでしたが
海運市況の低迷が続いていて、事業統合により経営を効率化して生き残りを目指すようです。
海上運賃の値上がり傾向が続いているようですが、日本の輸出入貨物が増えていないのも
大きな要因であるように思います。
国土交通省が発表している港湾取扱量の推移 データーによると
2010年から殆どコンテナの物量(トン数)が増えていません。
海運業界の大手3社が合併しても売上高は世界シェアの約7%らしく1割に満たないとは・・・・。
日本は海外との貿易依存が高い国にも関わらず、海運市況が低迷しているのは
何だか矛盾しているような感じですが、今後もこの状態が続くとの判断で合併するのでしょうね。
世界的にみてもここ数年は世界経済の減速で荷動きが鈍り、需給バランスが悪化しているようで
コンテナ船で世界トップのマースク(デンマーク)が2015年に造船の新たな発注を取りやめたようです。
3位のCMA CGM(フランス)と4位の中国遠洋(コスコ・グループ)がコンテナ船を共同運航するなど、世界的に再編の動きが加速しています。
さらに2016年8月末には、海運最大手で世界7位だった韓進海運(韓国)が経営破たんしています。
20年前に比べると船会社の数もずいぶんと少なくなっていますし、時代の流れなのでしょうか?
それでは また
0コメント