電子タバコなら
今日のアンジュ
こんにちは、 通関士の村田 博史です。
たばこを日本から輸出することについてですが
たばこの原価率は約17%で殆どが4つの税金で占められているようです。
たばこに掛かる税金は「国たばこ税」「地方たばこ税」「たばこ特別税」「消費税」で
1箱 440円として原価は約80円になります。
440円のたばこを海外に売るには 海上運賃・輸送手続き料などが加わり
更に現地での関税・物流費が加算されるとざっと見積もって1箱 1,200円以上・・・。
なかなかの価格になります。
これでは海外へ売るにも商売にならないと思います。
でも、最近流行している「電子タバコ」なら どうなんでしょうね。
せっかくなので調べました。
「電子タバコ」・・・金属製の電気加熱型たばこ用具とします。
税関の事前教示で回答事例がありましたので紹介します。
電子たばこの HS CODE:8543.70-000
85類となると電気機器類に分類されますので
これなら「たばこ事業法」にも抵触せず、輸出通関が可能です。
しかし、タイ国は「電子タバコ」が輸入禁止品目(10品目)に含まれていますので
輸出することは出来ないようです。
バラク(水たばこ)および電子バラクまたは電子たばこが輸入禁止品目です。
タイ国以外にもアメリカ・ブラジル・シンガポール及びEU諸国が
電子タバコの輸入を禁止したり、独自の規制を設けたりしているようですので
事前に輸出出来るかを確認する必要があるようです。
愛煙家にはたばこを吸う場所にも気を使う世知辛い世の中ですが
今後、たばこの値段はどれぐらい上がるんでしょう。
それこそ1箱 1,000円になる時代が来るのかも知れませんね。
それでは、また
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