食の安全性
今日のアンジュ
こんにちは、 通関士の村田 博史です。
昨日ニュースでも取り上げられていますが、ブラジルで食肉の不正問題が
表面化しました。
ブラジルの食肉加工業者21社が衛生基準を満たさない食肉を販売したとされる問題で、
世界各国に影響が広がっています。
腐敗した肉製品の見た目や悪臭をごまかすため、発がん性物質が使用されていたり
一部の業者が政府の検査官にワイロを渡していたことも発覚し、検査官や業者が
拘束されたとの報道です。
2015年度に日本が輸入した鶏肉はブラジル産が全体の77%もあるらしく
日本への影響が懸念されるとのことで、厚生労働省はブラジルの食肉加工業者21社からの
輸入を検疫段階で止める「保留」措置をとって、情報収集を急ぐとの新聞報道があります。
早速、中国はブラジル産食肉の輸入を停止しました。
だけど、2014年に某ハンバーガーチェーンのカビ肉を使用していたのは中国でしたよね・・・。
カビで緑色に変色した肉の映像をTVで見たときはショッキングでした。
その中国は現在、日本産食品を大規模撤去しているらしいです。
中国の国営中央テレビが、輸入禁止となっているはずの日本産「汚染食品」が売られていると
報じたことで波紋を巻き起こしたようです。
それで日系スーパーなどは日本産食品を一時撤去して、騒動への対応に追われていたりと
日本産食品の風評被害が起こりつつあるようです。
だけど、殺虫剤メタミドホスが検出された毒入りギョーザが中国にある工場で製造されたことは
忘れていません。
海外から日本に輸入されてくる食品を厚生労働省 食品監視課へ届出申請を行っている当社としては
風評被害が起きることが一番の問題だと思っております。
しかし、食品を製造する食品業者に倫理・モラルが欠如したら何も信用出来なくなりますね。
食の安全を守るには法令遵守、社会的使命を持つのは最低限必要なはずなのに。
食品の風評被害を受けることは、生命にも関わる重大なことなので
「信頼」を取り戻す時間を考えると非常に厄介ですからね。
それでは、また。
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