盗難車が輸出されている

今日のアンジュ


こんにちは、 通関士の村田 博史です。


先日、大型X線検査を紹介したのですが

今回は税関検査で発覚する盗難車のお話しをします。


中古自動車を輸出申告する際に必ず税関に提出しなければならない書類として

「輸出抹消仮登録証明書」があります。

抹消登録とは??  なぜ、抹消登録が必要なのか??


詳しくは国土交通省のホームページに記載がありました。


しかし、この「輸出抹消仮登録証明書」を提出しても盗難された中古自動車の不正輸出が

無くならないようです。


当社では必ず通関書類(インボイス・パッキングリスト)に車台番号を記載するように

輸出者様へ依頼しており、車台番号の写っている写真とインボイスに記載された車台番号を

照合しております。

インボイスに車台番号が記載されていなかったり、車台番号が照合できないと

輸出通関を行うことが出来ません。


税関のホームページに盗難自動車の不正取り締まり がありましたので紹介します。

乗用車は年々 減少傾向のようですね。


不思議なのは「輸出抹消仮登録証明書」を発行する時点で盗難車だと

気付かないのかな??  って毎回、思います。

警察から「輸出抹消仮登録証明書」を発行している運輸支局に盗難車両の情報が通達されていれば

ナンバープレート、車台番号で盗難車だと判明すると思っているんですよね。

しかし、税関が盗難車を水際で取り締まりをしているところを考えると

ナンバープレート、車台番号を偽造したり、巧妙に提出書類を修正したりしているのでしょうね。


自動車の盗難事件が増えている限り、中古自動車の輸出通関を行う際は

細心の注意を払って取り組んでいます。



それでは、また



アンジュ観察記

白ペキニーズのアンジュです。 通関のお仕事を中心にワタシの身の回りに起きたことをお知らせしますね。 通関業者ムラロジのキャラクターになれるように頑張りますので応援してください。

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