カルネ手帳について
今日のアンジュ
こんにちは、 通関士の村田 博史です。
今日はカルネ手帳をご紹介していきます。
皆さんはカルネ手帳を聞いたことはありますか??
手帳って何でしょう??
正式名称は「物品の一時輸入のための通関手帳」で
ATAカルネと呼ばれています。
輸入される商品には関税が課税され(無税なものもありますが)、
さらに消費税 8%を輸入通関時に納税する必要があります。
このカルネ手帳を使用すると関税等が免除されて消費税も課税されることなく
輸入通関が出来るのです。
どのような場面で利用されているかというと
・海外の展示会へ出展する商品見本
・国際ラリー大会へ日本から参戦するレーシングカー
・海外の各地を転々とする音楽アーティストのライブで使用する音響設備
・海外で開催されるミュージカルで使用する舞台装置
などなどです。
海外で使用したものが日本に戻ってくる際に通関を簡便化するのに最適な方法です。
さらに詳しい内容は日本貿易振興機構(ジェトロ)のホームページで紹介されています。
ATAカルネは税関ホームページでも紹介されています。
現物のカルネ手帳はこんな感じです。
(特定される情報は伏せています。)
許可書はこんな感じです。
(手帳になっていますので全てが手書きなんですよ)
日本から輸出する際に税関へ許可をうけ、再輸入時に税関へ輸入の許可を受けています。
カルネの発給は一般社団法人 日本商事仲裁協会が行っています。
日本商事仲裁協会のホームページを紹介します。
カルネの発給を受けるには担保を提供しなければならず、少し手間がかかる部分はありますが
販売目的ではなく日本から輸出したものを海外で使用し、再輸入されるのであれば
是非ともカルネを使用されることをおススメします。
それでは、また
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